T's Eye 東京散歩

東京在住独身男のたわいもない写真と独り言

異常な1年を終え

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コロナウィルスに振り回された2020年。感染予防として「密」を避け、周囲に気を配りながら生きるのは大変でした。今までの当たり前がいかにありがたいことだったかを痛感します。コロナに対する意見はさまざまでなにが正解かわかりませんが、とにかく今は他人に感染させないという観点でできることをするしかないと思います。

 

過去に観ていたパンデミック映画ほどのパニックではなかったけれど、今年の四月頃、あれほどまで人が消えてしまった東京の姿は衝撃的でした。

高騰した異常価格の中国製マスクにウンザリし、アベノマスクに使われた税金額と時代遅れなデザインや作りには呆れさせられました。

多くの方々が感染に苦しみ、命を落とす人も出続けている。中でも志村けんさんの死には驚かされました。

医療従事者の方々は大変な苦労を強いられ、若者たちは二度と戻らない貴重な時間を奪われ、社会的弱者の人たちはさらに厳しい状況に追いやられてしまった。街からは外国人観光客が消えました。インバウンド景気は完膚なきまでに叩きのめされたのです。

正直にいうと、街に溢れていた外国人観光客が消え日本人だけになった今の東京は居心地がいいと感じてしまう自分もいます。

飲食に関しては、飲み歩かなければこんなにお金を使わずに済むことがわかった。多くの人が感じたかもしれないこの感覚はコロナ終焉後にも影響を及ぼすかもしれません。

人との接触が減り人間関係の煩わしさから解放されたと考える人もいたでしょう。その他、コロナ渦で苦労している人たちの裏に、実はコロナによって変化を余儀なくされた社会に少し安堵していた人たちも存在したと思います。

テレワーク中心の業務形態への移行、SNSやネットショッピングへの更なる依存などなど、今回の騒動がIT化を加速させたのは間違いないでしょう。しかし、ネット利用で収集され続けるビッグデータにより私たちのプライバシーはさらに失われていき、個人情報はたらい回しとなり勝手に利用されてしまう。いつしか、すべてのデータは紐付けされていくでしょう。企業に、国家に、犯罪集団にと、私たちの個人情報がいつどこでナニに利用されるているのかは知る術もなし。

ネットの普及により国家という概念が薄れ弱体化していくかもしれない未来において、デジタル化の暴走に歯止めはかかるのか。社会システムやルールの変革を求められる新時代に向け、法律は不備だらけであり、ネット上に完璧なセキュリティなど存在もしていないのに、責任の所在も曖昧なまま、あたかもそれが正道のごとく着々と進められていってしまうIT化、デジタル化の恐怖。便利な世の中になっていくようで、実は逆に、不便、迷惑、不安、危険、不親切、混乱、恐怖、脅威その他がいかに増えていくか。

だいぶ話がずれましたが、なんにしても、コロナの影響を大きく受けてしまう業界の試練は加速されていくでしょう。但し、重大な危機を迎えると同時に、挑戦する者たちにとっては大きなチャンスを迎える時代なのかもしれません。世界に認められる優れた哲学を持つ、日本の若き経営者の台頭を待ち望みます。 

 

2020年は本当にお疲れ様でした。2021年はもっと笑顔で過ごせるよう願います。よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。