T's Eye 東京散歩

東京在住独身男のたわいもない写真と独り言

2020年 私の読書

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新旧作品を問わず、毎年約60冊程の本を読みます。ですが、読んでも読んでも、時間の経過とともにほとんどの内容を忘れてしまう私。せっかく読んだのに悔しいけれど、最近はもうそんな自分に諦めました。読む本の数を減らして、気に入った本を繰り返し読み直す習慣を身につけようと思う今日この頃です。

今年の読書生活の中では、堀江敏幸さんの本と出会えたのがもっとも印象的で4冊を読みました。上品でセンスもよくオシャレで知的でカッコイイとさえ思える文章。衝撃的で複雑な物語など作り出さなくとも、小説というものが持つ面白味がよく伝わってくる。ストーリーの中の風景や空気や登場人物をすぐそこに感じられる独特な世界を持つ小説。読中も読後もとても心地よかった。堀江敏幸という作家さん個人の持つ人生感や人間性や哲学にまで興味を持ってしまいました。

「河岸忘日抄」「雪沼とその周辺」

「いつか王子駅で」「熊の敷石」 堀江敏幸(4冊)

 

その他、2020年に読んだ本の中でわりと記憶に残っている書籍も載せておきます。どれも面白かったです。

「動的平衡」 福岡伸一

「断片的なものの社会学」 岸政彦

「LIFE 3.0」 マックス・テグマーク

「知の体力」 永田和宏

「21 Lessons」 ユヴァル・ノア・ハラリ

「ゲノム編集の光と影」 青野由利

「それでも日本人は戦争を選んだ」 加藤陽子

「進化し過ぎた脳」 池谷裕二

「人望が集まる人の考え方」 レス・ギブリン

「老人と海」 ヘミングウェイ

「あん」 ドリアン助川

「地図と領土」 ミシェル・ウエルベック

「こちらあみ子」 今村夏子

「地下室の手記」 ドストエフスキー

「山の音」 川端康成

「兎の眼」 灰谷健次郎

「悪童日記」 アゴタ・クリストフ